とあるまさおの討論録(ディベートログ)

とあるまさおの討論録(ディベートログ)

まさおがディベートについて思ったことをつらつらと書いていきます。ご自身の意見等あれば是非コメントしていただきたいです。Twitter→@masaoopen

R20:Asian BP振り返り (後編)

前回述べました通り続きを書いていきたいと思います。

(バタバタしてて更新が鬼遅いのはすみません) 

 

3.忘れてはいけないマナーやモラル(Facebookの補足みたいな位置づけ)

4.海外大会に行く際の注意点

 

この2点についてですね。

 

 

 

3.マナーやモラル

 

もう時間がたって当時の怒りや憤りも忘れてしまったんですが、ABPの時僕が何を経験してなんで怒ってたのかを以下にだらっと書こうと思います。

 

 

①あるラウンドでChairが全くルールを守る気配もパネルを尊重する気配もなかった

ABPで使われていたJudge procedureのルールは皆さんがよくご存じの物です。5分以内に自分でRankingを決め、15分までにDiscussionで最終ランキングを決めるというものでした(確か)

 

あるラウンドで何が起きたかと言いますと、

・Chairが自分のRankingを決めるのに最初10分、途中もう10分使っていた

→そもそもルール守ってないですよね。パネルの僕がもっと強く言うべきだったんでしょうがビビッて言えませんでした。。。

 

・もう1人のパネルには質問攻めするのに僕はガン無視

→3人ともランキング違う、むしろ僕の方が他2人と違っていたので本来なら僕に聞くんじゃないの!?って感じでした。てかそもそもパネル評価のためにはある程度平等に意見聞けよなあ~という

 

・挙句20分1人で使って出してきたランキングが意味不明

→僕が1分くらい説明したらすぐにRanking変えてました。よくわからないっすね~

 

結果僕のジャッジの点数は5点でした。比較的ブレイクボーダーに近め(近いとは言っていない)に位置していたぼくはTabを見た瞬間激怒してました笑

 

 

②Asia内での差別、特にEFLや北東アジアに対する差別がやばい

WUDCとかでは「アジアは欧米に勝たないといけない!差別には負けない!」みたいな雰囲気を出すわりに、平気でアジア内で差別している人々が多くびっくりしました。

 

・Pre-Coucilでのコードネーム制導入の是非についての議論

ABP以降日本の秋TとかNoviceでも導入されている大学の名前をanonymizeする制度ですが、ABPではこれについてひと悶着ありました。

これを導入するかどうかの議論の際、Leomarが賛成意見を述べた後誰も反対意見を述べませんでした。

じゃあ投票したらどうなったか?

持ち票数の多い強豪大学(主に東南アジア)は軒並み反対票で、持ち票数の少ない北東アジアや日本の大学はみんな賛成票、結果棄却されました。

 

まー意味わかんないですよね。

反対するまともな理由が個人的に思いつかないですし、「じゃあ誰か反対する理由を言ってよ」という催促にも誰も挙手しない。

 

結局言いたいことは「俺ら強豪大学はネームバリューで得してていいじゃん。弱小大学が苦しんでるのはあいつらが弱いからだから別に知らね~」とかなんじゃないすかね?

なんか司会も「もういい?否決でよいか?」みたいにだるそうにやっているように見えるし何なんだこの会議、って感じでしたほんと。。。

 

この後Leomarが再投票の発議をし、更にAndre Kuaのアツいスピーチのあと1票差でようやく可決されました。(強豪大学は棄権票続出)

2人ともめちゃ強いディベーターなのにJusticeって感じでかっこよかった・・・

 

 

・EFL GFの時のAudienceの態度

コードネーム制だけじゃなかったんですねえ差別は。

大会最終日にはホテルから会場に向かうバスが数本ありました。EFL GFに間に合うもの、EFL GFには間に合わないがOpen GFに間に合うもの、みたいな感じです。

日中韓とかの大学は大体1本目のEFL GFに間に合うバスで来てたんですが、強豪大学の方々は後発でEFL GFの途中に到着するバスで来てました。

 

まーこの人々のうるさいこと。

ディベーターがスピーチをしている途中なのに試合部屋の大ホールに出入りするわそこら辺をうろうろするわ、挙句にはぺちゃくちゃしゃべるし物音も立てるし…

どれだけディベーターに失礼なことか。

 

 

③モラルの感じられない悪行が目に付く

 

・Open GFの時のAudienceの態度

じゃあ我々北東アジアはお行儀良かったのかというとそんなことありません。

EFL GFとOpen GFの間にこんなアナウンスがありました

「今からお昼ご飯の時間だから、食べたい人はGF始まるまでにさっと取って来て!」

とのこと。

 

そんでGFが始まってみると、ほぼ全ての人がご飯食べ続けてるわけですよね。ディベーターがスピーチをしているのに。

食器をガチャガチャ言わせてご飯を食べてるわけですよ。みんな。

せめて静かに食べればいいものを、いやそもそもスピーチ中は食べるなよ、と色々言いたいことを我慢しながらイライラしつつGFを見てました。

 

 

 ・その他

他にもBreak nightの翌朝ホテルのフロアにゲロがぶちまかれてたり、Check outきちんとしない奴がいたり、ホテルの備品壊したりしたのに申告してない奴がいたりと、

コミの方々の心労を考えると心が痛いような光景や報告が多数。

ディベーターってあるべき姿を議論するそこそこ賢い人々じゃなかったっけ?いつからこんな低俗な集団になったんだ?って感じっすね。

 

 

 

まあまとめますと、

☆アジアないでも英語力や地域に基づいた差別があり評価の透明性が怪しいフシがありそう

→集団として強くならないとBiasは変えられないので皆さん一丸となって頑張りましょう。

今回ありくりがQFに進んだり田村君がEFL Best取ってましたが、それらを「たまたま」とさせず「日本や北東アジアは強くなってきてる」と思わせないと多分状況は変わりません。

 

☆僕も皆さんも、マナーはきちんと考えて行動しましょう

→他人に迷惑かけちゃいけません。あたりまえ。

間違ったことをした自覚があればきちんと謝ったり反省しましょう 。

 

 

 

 

4.海外大会の注意点

先週Taiwan Pre-NEAOにも行ってきて気づいた、海外大会に行く際の注意点をいくつかまとめます

 

①天候・気候をしっかり把握しておく

例えばベトナムは初日スコールみたいな大雨でしたし、台湾は相変わらずムシっと暑かったです

他にもベトナムはバイクによる空気汚染がすごく、喉と目がやばかったのでマスクとかは必須でした。

 

②お金について

現地の観光用のお金を含めても多めに持っていくのは当然ですが、いくつか注意点があります

・大会で使うお金が現地のお金とは限らない

例えばベトナムABPの時僕は直前に参加を決めたので直接レジ費を払いましたが、その際のお金はドンではなくシンガポールドルでした。

他にもコミが手配してくれた空港からホテルまでのバス代は米ドルでしたし、きちんと下調べして必要な貨幣を準備しないといけません。

・どこで換金できるかをチェック

台湾はさすがに日本円の扱いがありましたが、ベトナムは日本円を使っているとこと使っていないとこがありました。

事前に調べて日本や現地のどこで換金するかは考えておきましょう。

 

出入国に必要な手続きや書類は厳重にチェック

Pre-NEAOにはベトナムからの留学生と一緒に行ったんですが、その人はVISAが無いと台湾に行けないということが当日の朝発覚し危うく出国できない所でした。

 

また聞いた話だと昔MDOに行く際に、金正男?が暗殺された?直後か何かでパスポートのチェックが厳しく、有効期限不足でマレーシアに行けなかった先輩の話も聞きました。

パスポートは更新するのに結構手間と時間がかかるので暇なときにやっておきましょう。

 

 

 

 

今回書きたかったことはこんなところでしょうか。

もし何か書いてほしいことや聞きたいことがありましたらどこを経由してもいいのでお気軽に教えてください~~

R19:Asian BP振り返り (前編)

はい、見事に筆不精っぷりを発揮してしまいました。

 

以前の記事で軽く「Asian BPについて書きます~」と言っておきながら、気が付けばAsian BPが終わってからもう一か月?チョットヨクワカラナイデスネ( ^ω^)・・・

 

大会練習したり資料大量に作ったりラジバンダリ(古い)してたら遅くなりましたがしっかり書きます、はい。

 

Facebookに書いたことの補足とかの意味も込めて以下のようなことについて触れようかと思います

 

1.海外大会のすすめ(これ一番大事)

2.海外大会のジャッジをどう頑張るか?

3.忘れてはいけないマナーやモラル(Facebookの補足みたいな位置づけです)

4.海外大会に行く際の注意点

 

(書いていて疲れたので前編として今回は1と2について書きます)

 

1.海外大会のすすめ

 

①普通に海外に行くのが楽しい!

今回はベトナムハノイで開かれたのですが、東南アジア初経験の私からしたら面白いことばかりでした。

良く分からない味のベトナム料理(フォーとか?)を食べてみたり、ホテルの近くにあった日本料理店に行ってみたりと奇怪な行動の数々。

特にベトナムは物価が安くて何かと楽しかったです

(ここまでボキャ貧過ぎてやばいですね、さすがイラストできない系ディベーター)

 

②他の参加者と仲良くなれて楽しい!

今回僕は関西圏からの唯一の参加者で非常に心細かったのですが、九州中部関東の他の参加者の方々と交流してとても仲良くなれた気がします。意外と国内にいては他の地域の方々といきなり仲良くなるのは難しかったりするので、海外の参加者と交流するのが難しいと思う人でも参加してみる価値は十分あると思います!

 

③海外/世界のトップレベルを肌で感じることができる

僕は予選で2~3回くらいトップレベルのチーム(Open Grand Finalist, Top 10 Best speakers)とかをジャッジする機会があり、またR4ではACだったTel AvivのDan Lahav(ESLでWUDCのOpen Best Speakerとかとにかくすごい人)と一緒にジャッジをする機会がありました。まじ感動ものです。

もちろんブレイクラウンドも観戦することができるので、自分がジャッジでなかったりブレイクできなかったとしても直に見ることができます。

 

てな感じでとにかく海外大会最高です。

 

 

2.海外大会でどう頑張るか?

 

①海外ジャッジ→ディベーターの評価について

1:そんなに変なジャッジをしているという感じはない

R2のジャッジはいまだに解せない(詳細は省く)んですが、それ以外のラウンドのChairでブレイクしていたようなレベルの人はどの人もめちゃくちゃジャッジ上手かったです

 

2:多少unrealisticに聞こえかねないアーギュメントもイラスト・ロジック・フレームでカバーしていれば評価される

これはR4で感じた事なんですが、

R4

This House Believes That military doctors that have conducted, or supervised on, methods aimed to extort information from prisoners should be barred by medical associations from practicing medicine in the civil sphere

Govの「拷問とかを減らせる」という話に対してCOが出してきた議論が

A. 現状は人を助けようとする医者が軍に行っている

B. APではultra-nationalistな医者で「拷問最高」みたいなやつらばかりが軍に行くようになる

→歯止めが利かなくなって余計拷問が悪化する

とおう話を出していました。

僕は聞きながら一瞬「まじ?」って思ったんですが特にWhipから丁寧なイラスト・両サイド比較・フレームを通して押しなおされていました。

結果ジャッジ3人ともコンセで1位にし、79~80とかついていたと思います。

 

3:Technicalityの評価は日本より重め?

日本ではTechnicalityを評価の基準に使うよりはアーギュメントの比較を単純にすることが多い気がしますが、どのラウンドのジャッジも大体反論POIの姿勢とかDynamicsとかを考慮していました。

イメージとしては「中身での比較」→「Technicalityの比較」といった感じで両方を同様に重視して説明していた感じです

 

②特にジャッジに関して

1:リスニング能力

以前よりは英語が聞けるようになり早い英語もまあ分かる様にはなりましたが、やはり「訛り」は1つ大きな壁でした。僕の場合はバングラデシュ近辺のチームの英語を聴くのが難しかったので、大会前には色んな大会の動画を聴いて訛りに慣れておくのが大事かと思いました。

例)

Debate India

Debate India - YouTube

Malaysian Debaters TV

Malaysian Debaters TV - Powered by MIDP - YouTube

Monash (オーストラリア)

Monash Association of Debaters - YouTube

 

2:ディスカッション能力

ジャッジテストが良くない限り多分パネルスタートになると思うのですが、まあディスカッションのやりにくいこと。Chairの人は話を回してくれない(特にinitialが変に一緒だと)し、発言の機会や時間が短い。ので、端的にまとめて議論に貢献することが大事ですね。(そもそもディスカッションをほぼしないアリエンティジャッジがいたりもしましたが)

ちなみに僕は「こういう理由で別の順位にすることもできるんじゃない?」の懐疑的スタンスで議論に貢献しようとしたら、Chairに即否定されるし点数低くつけられるしの場合が多かったです。悲しい。

 

 3:ジャッジテスト

今回のジャッジテストは以下のような形式で行われました。

・Arrivalの日の夜に部屋に集まり試合をジャッジ

・そこから約1時間を与えられ、その間にRFDを作る

Googleフォームで提出する。その際RFDとは別に簡単なジャッジングに関する質問がいくつかある

JTのDebaterはinviteされたゴリ強い方々

(今回で言えばBody Andika, Briang Wong, Shar May Nar, Miko Alazasとかめっちゃ豪華でした)

って感じです。注意点は以下のような感じ

・机の無い部屋に詰め込まれ狭い所でフローを取らなければいけなかった

→バインダー必須。もしくはPC

Googleフォームで提出するのでWi-FIが必須。スマホフリック入力が遅い人はPC必須

って感じでした。事前にACに連絡を取ってJTの形式を(教えてくれたら)知っておくと対応しやすいと思いました

 

 

ちょっと疲れたので前編と後編に分けて書こうと思います笑

今回はここまでということで。

R18:反論比較レクチャーの資料公開

皆さんどうも、お世話になってます

 

 

今回はタイトルの通り、インナーで行った反論と比較についてのレクチャーの資料、及び撮影してくれた動画を共有させて頂きたいと思います。

いつも言っている事なのですが、必ず批判的に吸収されるようお願いします。

 

 

資料は日英/パワポPDFの4種類あるので、言語の好みや表示のバグに合わせてお使いください

 

English PowerPoint
https://drive.google.com/file/d/1pR6yrPZ2a63kmTgPGn-LcWUVkSU8kZqV/view?usp=drivesdk


English Pdf
https://drive.google.com/file/d/1B_Ky0UMcF7UMsjFZVCxQ4E0l51dNwVl8/view?usp=drivesdk


日本語 PowerPoint
https://drive.google.com/file/d/14AXdPQahmRZQi8Bjl5mJWx2BCDo2gIb_/view?usp=drivesdk


日本語 Pdf
https://drive.google.com/file/d/1tj2g7baPLYacXQudkkPgdTQL4RIcqflW/view?usp=drivesdk

 

レクチャー動画

https://youtu.be/nssCuaOqw7g

(一応、日英両方で話したつもりです)

 

他大の方とも話したのですが、日本全体としてレベルアップするためにはやっぱりオープンリソースは欠かせないという事を感じましたので、拙作ですが今後もより一層積極的に共有させて頂くつもりです。

 

 

 

ちなみに今ABP帰りでFacebookに長文投稿したりもしたのですが、感想や教訓、海外大会の楽しいところ等つらつらと書いたブログをそのうち更新するつもりです。

 

まあ結論から言うと「差別やっべっぞ」「でも海外大会楽しっぞ」って感じです。

 

ではまた~