お久しぶりです。
大会テストラッシュにかまけてブログを放置していたのに加え、JBPの感想を書こうとして挫折したり、Motion解説を書こうとして途中で放置してしまっている結果ここまで更新が遅くなってしまいました。。。
しんどさと更新したさの折衷案として軽い内容で記事をとりあえず書こうと思った次第です。
今回はPop culture(大衆文化:ここでは漫画/小説/映画/アニメ/TV/芸人などとします)からディベートのマターを学ぶことについて書こうと思います。
①Pop cultureからディベートのマターを得ることのメリット・デメリット
②Pop cultureにまつわるMotion例
③その他個人的なおすすめ作品
①メリット・デメリット
-メリット-
1.障壁が低い。遊び感覚で楽しみつつ学べる
これはまあ普通に分かるかと思います。様は娯楽として漫画や映画を楽しみつつディベートのマターを学べるなんて最高じゃないか、というわけですね。
2.実際にPop cultureを題材とした、また他分野との融合Motionも最近増えてきているのでPop cultureを学ぶこと自体が有用
後述のMotion例のところで具体例は見ていきますが、例えば「MinorityがPop cultureでどのような描写をされているか」といった論題は増えつつあるかと思います。そのためPop cultureというメディアを通して学ぶべき積極的な理由でもあるかと。
-デメリット-
1.ソースとしての信用性が低い
よくディベーターが使う「メディア/ProducerはProfit seekerだから大げさに書く!」とかそういったやつですね。そうでなくても書かれている内容が全て現実を反映しているかはきちんと疑ってかからねばなりません。
☆しかし
概要のイメージや世界観を掴むのには依然として優れていると思うので、小説や漫画・映画でざっくりと学んだ事を踏まえてリサーチをするとはかどると思います。
特にそういう映画や小説の批評サイト・スレッドには往々にしてガチオタや専門家のコメントが集まり、事実の精査が行われることも多いです。
そういうのを基に信頼できるソースを用いたリサーチをすることが望ましいです。
2.当然ディベートに関係ない内容が多いので純粋なリサーチとしての効率は悪い
つまるところ芸術作品なのでもちろんリサーチとしての効率は悪いです。そこは諦めましょう笑
②Pop cultureにまつわるMotion例
The関西2017 Round2
THBT marginalized communities should oppose the “Moe” culture that aims to glorify it’s constituents
萌えカルチャーってワードがMotionに入ってるの面白いですよね。
marginalized peopleをglorifyするような「萌え文化」ってどうなの?って意味だ(ったか)と思います
一般に知られているものだとBLとか百合の漫画やアニメは多いと思います。最近だとおっさんずラブってドラマ?もあったようで。(僕は見ていなかったですが)
マイナーなところで行くと欠損萌えとかあります。僕はちょっと好きになれないですし人によってはただ単に不快なだけかもですが、気になる方は調べてみてください笑
ちなみに僕が大会本番でこのMotionをディベートすることになったのですが、僕以外のパートナー2人(片方は留学生)はほぼ全く「萌え」を知らないと言っていたのでプレパが大荒れして楽しかった記憶があります笑笑
紅葉杯2016 Quarter Final 等
THBT the disability community should oppose TV program which inspirationally portrait people with disabilities. (such as 24 hours TV)
感動ポルノについてのMotion、これは皆さんよく見るかと思います。
実際に障がい者の人々のどういう努力をどう描いて感動ものにしているのか、というイラストは知らないとなかなかできないと思います。
ちなみにこちらはPop culture作品ではないですが、TED Talkで感動ポルノについて話している有名な動画なので気になる方は是非参考に
Japan BP 2018 Round2
In portraying the relationships of sexual minorities, THBT popular media should focus on the conflict within the relationship rather than societal discrimination
セクシャルマイノリティの恋愛関係の作品において、普通の恋愛のいざこざなどを描くべきか社会からの差別を描くべきか、という意味だ(った)と思います。
簡単に言えば普通の恋人/夫婦喧嘩を描くか、同性カップルに対する周囲の反発を描くか、みたいな感じです。
しかしこれも具体的にどういう描写がされているのかはやはり知っておかないときついかと思います。
③個人的におすすめな作品等
-Disability
脳性マヒブラザーズ
自身の障がいをネタにして漫才をされる方々です。
下の濱田祐太郎さんは2018年のR-1グランプリで優勝されています。
まさにこんなMotionでのマターですね。
THBT the disabled community should oppose handicapped entertainers using their disability in a comical or self-deprecating manner to humor the audience.(K-Cup 2017 R1)
また「聲の形」という漫画原作のアニメがありまして、聾の人の学校生活などを描いています。
感動ポルノの類ではない(むしろいじめを扱ったヘビーな感じ)ですが、見てみると面白いとは思います
漫画
アニメ(映画)
-Sexual Minority
「CITRUS」
漫画
アニメ
これは同性の恋愛を描いている漫画です。
JBP 2018 R2ではないですが、普通の恋愛における葛藤とかの問題も、社会的差別からくる問題も入っていた気がします。
僕がネタバレ好きでない人なので内容が気になる方はご自身でチェックされてみてください笑
Amazon.co.jp: この恋と、その未来。1 -一年目 春- (ファミ通文庫) eBook: 森橋 ビンゴ, Nardack: Kindleストア
こちらはFTM(身体は女性だが心が男性)である登場人物に主人公が知り合うところから始まる小説です。
Transgenderの人物の葛藤や周囲からの反応、他にも様々な点が詳しく描写されており心情の掴みとしては良いかと思います。
-その他(Child labor / Mercenary / Military)
こちらは子供兵・傭兵・軍隊を題材としたコミックです。
少々現実離れしているところもありあんまりディベートに使えないかもですが、軍隊の統率や戦場の過酷さなどは細かに描写されています。
今回この記事を書くに当たり僕がパッと思いついた作品などは以上になります。
本来でしたらアフガン侵攻やその他数々の戦争など歴史を詳細に描いた映画とか山ほどあるんですが、僕があんまり洋画とかそういう歴史ものを観ない人なので紹介することができませんでした笑
もし何かおすすめの作品などありましたら、私の後学のためのみならず他の皆さんのためにもコメント欄などにご紹介いただけるとさいわいです!