はいとってもとってもお久しぶりです、こんにちは。
久々にブログを更新します、今日はプレパの特に「戦略」について書こうと思います。
僕自身がずっとWhipばかりやってコンストをしてこなかった人間なので勝ち方とか戦略はいつも考えるんですが、細かい部分を詰めるのはとても苦手でそっちについては書かないと思います・・・笑
1.BOPを考える
→MotionのWordingをどう肯定/否定するかを考える
対立概念や程度・重みを意識する
2.相手に対する勝ち筋を考える
→両サイドの強いポイントを予想しどう上回るかを考える
Practical / PrincipleとIndividual / Societyのマスを考える
の2点について書いていきます。
(若干Asian Style特有の話かもしれませんが、BPにも使える部分もあるかと思います)
1.BOPを考える
≒Motionとどう向き合うか?
(前提としてMotionの定義とか具体例を共有しておくのが大事ですが、今回はその後の話をします)
1)Motionを部分ごとに分けて'Why X?'という問いを考える(主体、行動、目的語、条件など)
=Uniquenessを考える
THW ban private ownership of guns.
→なぜ特にprivate ownershipなのか?なぜ特にgunなのか?
THBT developing countries should privatize essential state services.
→なぜ途上国なのか?なぜESSなのか?
2)特にOppがサポートできそうな代替案・概念との比較を考える
=オルタナやcounter proposalに留意して考える/数直線の中のどこら辺を守るのかを考える(ban all - ban - regulate - allow - mandate 、のように)
THW allow advertisement of prescription medicines directly to consumers.
→なぜIndirectではなくDirectなのか?(Indirectの場合は誰にAdvertiseするのか?)
THW ban private ownership of guns.
→なぜ規制ではなく禁止なのか?
THW not punish people below the poverty line for economic crimes.
→なぜ減刑ではなくゼロなのか?
3)スタンス(価値観・概念)としてどこまでサポートしないといけないかの範囲を考える
=線引きやカウンターアナロジーの対処を考える
THW prosecute suspected rapists without victim's consent.
→一応被疑者ではあるけど、起訴に関する被害者の同意がないだけなので立件する証拠は十分ありそう。
いつ被害者の声を無視していいのか?
THW criminalize the payment of ransom.
→Govは有罪にはするけど量刑は変えられる。Oppは無罪。
どの程度の直接性/間接性なら罰して良いのか?
THBT state shold be able to harvest organs from brain dead individuals regardless of prior consent.
→国が必要と判断した時だけHarvestする、と言う話でよい
脳死の人だけにfocus、しかし生前の同意は無視しないといけない。
個人の権利と国の介入
☆ポイント
Govの場合は全てのWordingをどう満たしていくか、Oppの場合はどこを否定していくかを考え、それに応じてスタンスやケースを変えていく。
2.相手に対する勝ち筋を考える
≒相手とどう向き合うか?
これは最近のマイブームなのですが、「Practical / Principle」×「Individual / Society」の2×2=4マスで両チームの位置を考えて、対立軸を考えることです。
(ちなみにここでのPracticalはハピネスとかBenefitで人々が嬉しそうな図、PrincipleはValue, right, dutyなどの比較や線引きの話)
Individual | Society | |
Practical | ||
Principle |
例)
THW prosecute suspected rapists without victim's consent.
Govは「Social securityが増えてみんなハッピー」が言いやすそう/強そう
Oppは「個人の権利」が言いやすそう
↓
Individual | Society | |
Practical | Gov | |
Principle | Opp |
そうするとGovなら
・Principleの線引きよりもPracticalで決着がつくディベートに持ち込みたい
・最終的にSociety > Individualで勝ちたい
となりますし、OppならValueの線引きなどで勝ってPracticalの優先度は下げたい、と言った感じになるかと思います。
もちろんそもそも「〇〇のアーギュが強そう」というのが違った場合にはマスの中の位置づけも変わるので対立軸も変わるかとは思いますが、
大事なのは「どこをどう上回るべきか」が可視化されて見やすい点にあると思います。
ちなみにたくさんのMotionが「全体(他者)の利益のために個人・一部の集団の権利をどこまで制限して良いか」「プラのインパクトは言いやすいけど線引きが難しい」とかの対立になるので、結構汎用性は高いんじゃないかと思います
汎用性が高いと何が嬉しいかと言うと、例えば「個人>社会」の比較に使えるアイディアとかは色んなMotionに適用できるので
脳内にストックしておけばとっても楽になるんですよねえ
今回は、以下にいくつか対立の例(あくまでも例)をダラーっと載せてみたいと思うので、この記事を読んで「やってみたい!」と思った方は参考にしていただけるとためになるかもです。
実際に比較の中身をどう証明するかは考えてみてください~~
(せっかく明日からGeminiなので、Gemini関連のMotionをメインに使ってみたいと思います)
THW limit companies ability to replace workers with technology.
Gov:人々が職を失ってかわいそう
Opp:企業の利益、Autonomy
Individual (企業) |
Society | |
Practical | (Opp?) | Gov |
Principle | (Opp?) |
THW prohibit religious leaders and organizations from endorsing, supporting, or commenting on any political party or candidate.
Gov:人々がIrrational voteしだしてよくない
Opp:別に宗教のリーダーでも好きな政党や候補支持して良いやん
宗教 | Society | |
Practical | (Gov?) | |
Principle | Opp | Gov |
THW not punish people who live below the poverty line for economic crimes that they have committed
Gov:Poor suffer! Die!
Opp:犯罪はPunishするやろ
Individual | Society | |
Practical | Gov | (Opp?) |
Principle | Opp |
THBT developing countries should impose a life-long taxation on their citizens who have completed tertiary education and decided to migrate.
Gov:Brain drain的な。国が発展しない
Opp:個人の権利!
Individual | Society | |
Practical | Gov | (Opp?) |
Principle | (Gov?) | Opp |
THBT it is legitimate for states to exaggerate threats to pass unpopular legislation deemed to be in the interest of national security.
Gov:Security大事!
Opp:Democracyの侵害!
Individual | Society | |
Practical | Gov | |
Principle | Opp |
もちろん、このシンプルな枠に当てはまらないMotionもたくさんあるので
その場合は両サイドのExclusivityとかを丁寧に考えていかないといけないですね。
ーオマケー
今年は海外大会とかも多めに行こうと思ってるのですが、その速報用&ブログ通知用にTwitterアカウント作りましたので気になる方はお気軽にフォローどうぞ。