とあるまさおの討論録(ディベートログ)

とあるまさおの討論録(ディベートログ)

まさおがディベートについて思ったことをつらつらと書いていきます。ご自身の意見等あれば是非コメントしていただきたいです。Twitter→@masaoopen

R38:Asian BridgeのMotionを勝手に解説してみます(Round1 Part1 female quota)

病院でやることがないので自己満のために皆さんのために、Motion解説をしてみたいと思います!

参加した方もそうでない方も皆さんお疲れさまでした!!!

 

はじめに

解説の概要

  • 類似Motionなど
  • Vetoとその理由サマリ(Vetoは上から順に書きます)
  • Motionに使えそうな一般論
  • Motion固有っぽい話

とかを入れようかなあと考えてます

 

※書く途中で長くなる予感しかしなかったので、新鮮さの追求という観点からとりあえずR1だけにとどめます

R2以降は明日以降の自分に期待します(丸投げ)

きちんと更新される確率は宝くじ位と思っていただけるとありがたいです

 

※※クォータの話気合入れて書きすぎて筆が止まったのでここまでにします、マジで怠惰すぎますが許してください何でもはしません()

 

注意点

  • ディベート、特にVetoに絶対解はないのであくまでも「一個人の意見」として捉えてください
  • そんなに時間をかけて考えてないので盲信もしないでください(無責任)
  • 「あ~そんなアイディアあるんだ」くらいで考えてください(くどい)
  • 気になる点があればご自身の先輩や知人に聞いたり議論してみてください。もしくは本ブログに直接コメントもウェルカムです!
  • 貼ってるリンクはググったら頭に出てくるようなものばかりなので、「この方が良いよ!」とかあればぜひコメントに貼ってください・・・
  • ディベートの性質上、一部Contvoversialな議論に踏み込んでるかもしれません。まず私個人の意見ではないということと、必要に応じて嫌な部分は読み飛ばしていただけると幸いです。不快に感じさせたらすみません

 

 

Round 1:Politics

 

Motionのおさらい

  • THBT figureheads of national liberation movement should refrain from running for elected office after their movements succeed.
  • THW give extra votes to citizens based on their performance on a current affairs test.

 

 

Veto

Gov:132

Opp:321

(2と3はどっちでもよい感じです)

理由としては

 

上:Govのモラハイが強いし、BOP下げつつPrinciple立たせたりもできるので、下2つと比べた時にGov優位な感じがする

Oppは女性を守りに行ってもそれ以外のアクターを守りに行っても若干メカニズムとインパクトのBOPがめんどくさそう

 

中:若干知識げー臭いのでそもそも(僕は)どちらもやりたくない()

まあ何となく言いたいことはGov/Oppどちらもわかるものの直感的に「いや立候補しろや」と思うくらいの理由でGov Vetoにしてます

 

下:Oppは一瞬でモラハイ取れるので簡単。(とは言いつつもOppの世界の方がベター、まで強く示すのは少し大変)Govはテストの中身とかModelをしっかり立てつつ、APのVoterの動きをしっかり説明できればGreater benefitゴリ押しで勝てそうな気はする

 

って感じです

 

(後段で紹介するブログを漁ってたら下のMotionに近いやつ見つけてしまったのでとりあえずそれを張って今回はスキップします済みませぬう・・・

やる気が長続きしたら書きます)

 

youjin2237.hatenablog.com

 

上:Female quotaのMotion

 

Motionに使えそうな一般論
  • クォータのPros / Cons

これめっちゃ使うので、時間をかけて考えたり周囲の人と議論して蓄積しておいた方が絶対にいいと思います

直接Motionに"quota"って単語が入ってなくても、構造として「Minority優遇の為にMajorityの優先順位を下げる(積極的差別是正措置?)」的な政策やアクションを起こすMotionの基礎には大体クォータの考えがあることが多いです

 

アカデミックに学びたい方は過去の政治哲学者(誰だっけ、ロールズ?)の議論とか調べたらいいんじゃないかと思います

 

ディベートの為にかじるくらいでいいよ、って人は下記殴り書きを参考にしていただけるといいかもです

 

(よくよく考えたら浅井さんのブログにあった気がしたので発掘してきました。勝手に掲載しますゴメンナサイ許してください)

youjin2237.hatenablog.com

 

 

そもそもクォータはなぜ必要なのか

これには「現状の構造・選抜基準が不公平であり機会の均等が達成されていない」を示すべきかなあと思います

例えば「選抜者がUnconscious biasを持っており一部の人が不遇な扱いを受けている」でもいいですし、「Socio-economic structure的に皆のスタート位置が公平でないので、その差が能力や結果に表れており不公平」とかでもいいと思います

 

ちなみにこれはある程度「Equalityは大事」という前提に則った議論になります

基本ディベート内で反論されることはありませんが、何でEqualityが大事なの?って思う方は下のページとか読んでみたら面白いかもしれません

note.masm.jp

ja.wikipedia.org

(ちなみにWikipediaを使う時の鉄則ですが、基本的に英語のページの方が情報量や正確性で優ってます。時間がある方はそっちをお勧めします)

なぜクォータは正当化されうるのか(=クォータに該当しない人の権利を侵害してよい)

クォータの導入はすなわち、クォータ制度を利用できない人の権利を一部否定することになります

なぜこれが正当化されうるかというと、「そもそも不公平なのを公平にするんだから、特権にあたる部分の権利は侵害していいでしょ」がいつも使われると思います

ネットの海に浸かっている方はよく目にすると思うのですが、下のような画像が有名ですね

(EqualityとEquityの違いとかはあるんですが今回は省略しますよく理解してない

f:id:root1414-mo:20210214193524p:plain

https://i.pinimg.com/originals/c0/a3/7d/c0a37d75f7a0426f214dceec661fc629.jpg

 

クォータ否定側からの反論として、「(クォータではじかれる男性などが)積極的に加害しているわけではないんだからよいではないか」というのがあります

これに対しては

・積極的に加害している、と何かしら証明する

・積極的に加害はしていないが、構造的特権からの利益を享受しているのでダメです

と言いましょう

 

なぜクォータは成功するか

ここが一番揉める部分だと思います

クォータ否定側のやり口としては、

・クォータの導入はマイノリティの「能力のなさ」を誇示してしまい余計にバイアスが増す(「クォータ無いと同じ土俵にも立てないんだ~」とか言われるイメージ)

・成功しても「クォータで下駄履かせてもらったおかげでしょ?」と言われ評判も上がらない

・クォータではじかれた人が、自分が選ばれなかったことをマイノリティに対し責任転嫁し、日常での差別や全体としての差別感情が増す

→上に対しクォータの無い世界では「実力で選ばれた」マイノリティが実績をおさめ評価されるので、全体としてバイアスや差別感情が緩和される

みたいなのがよくあるかなあと思います

 

あとは

・クォータで選ばれた人も、自分の実力に自信を持てなくてジレンマで苦しむ

とか、

・クォータの導入っていう「一見解決に見える政策」を導入することでマイノリティ支援のディスコースが減る("Tokenistic"とかよく言われます)

・Intersectionalityと絡めた議論を展開し、むしろマイノリティにとって悪いことを示す

とかがあるかなあと思います

Tokenismの部分についてはちょっと説明が難しいのでWikipedia大先生に丸投げします(ゴメンナサイ)が、まとめると「お飾りなだけで結局実力に応じた扱いを受けない」みたいな感じじゃないかなあと思います。なので、Oppの世界がどうベターか?と必ずセットで出しましょう(世界の比較が必要なのはこれに限らないですが)

en.wikipedia.org

 

Intersectionalityの部分に関しては、ざっくりまとめると「White Christian rich women in USが選ばれて、女性問題が解決したように見える(がBlack / Asian / Muslim womenの声は拾われない)みたいな流れになるかなあと

様は「マイノリティを守れ!」という訴えの数の暴力が通じなくなるみたいな感じだと思います(違ったらすみませんゴメンナサイ)

 

一応Wikipedia貼っときますがイケてないかもしれないので別のページも貼っときます

ja.wikipedia.org

fairs-fair.org

 

クォータ否定側だったらここら辺の話をゴリゴリ建てる感じかなあと思います

 

逆にクォータ肯定側だったら、

・少なくとも機会の均等が達成される

・クォータで選ばれた個人に、挑戦の機会が与えられることが大事(Choice expansionみたいに落とす)

・個人が成功して、それが周囲や社会に認められRole modelになることで、バイアス・差別感情が減ったり、マイノリティ全体のEmpowernmentになる

・上記全部正しくないとしても、「クォータで絶対に選ばないといけないんだったら、少なくとも良い人選びたいから育成しようかなあ」みたいになる

とかを頑張って建てればいいかなと思います

 

  • 政治について

 

選挙の流れ

選挙は制度によって異なりますが、大体のディベート選挙区制を前提に進むんじゃないかなあと思います

Motionによっては比例代表制選挙人団制度(アメリカの大統領選の話)とかあるんですが少ない方ではあると思います

(きちんと対応したい人は公民の教科書とかWikipediaとかしっかり読みましょう)

 

つまりどういうことかというと、

 

・ある程度の人口規模に応じて選挙区画が割り振られる

・その選挙区内で候補者が何人か立候補する

・立候補者の中から各投票者が1人選び投票する

・最多得票の候補者が頭から順に、決められた人数当選する

 

って流れになるかと思います

 

登場するアクターについて

・立候補者

これはまあもちろんですよね

 

・投票者

投票者の中にもスペクトラムがあるのを忘れてはいけません

-投票に行かない人:関心がないのか?仕事などが忙しいのか?

アメリカの一部だとこんな話もあるみたいです)

 

-投票に影響する要因:候補者の所属政党?候補者の知名度?親や地域・コミュニティの影響?候補者のマニフェスト?単に現職(じゃない人)だから?

 

-情報摂取のソース:テレビや新聞などのConventional mediaか、Twitter / FacebookなどのSocial mediaか、そもそも何も見ていないか

 

・政党

政党も、規模や掲げるマニフェスト・基盤などによって色んなものがあるので注意しましょう

あと、日本の政党を例で出す時は「フォーイグザンポー、ジミントー!」ってならないようにきちんと英訳を調べておきましょう笑

ちなみに政党に所属しない候補者ももちろんいますが、政党からの資金援助を受けれないという点で、選挙戦(広報活動など)で不利になることが多いです

 

・政治(選挙)団体

日本だとあんまり表に出てこない?かもですが海外だとロビイングとかを通じてバリバリ活動してますね

イギリスのBrexitEU離脱)の時も離脱派のVote Leaveと残留派のBritain Stronger in europe(こっちは日本語のページがないんだよなあ確か)の2団体が争ってましたし、

アメリカだと銃規制に反対しまくるNRAが有名ですね。最近なんか資金難かなんかでニュースになってた気がしますね

 

まあ後はDemocracyのPrincipleとか書いてもいいんですが、、、疲れてきたので端折ります()

 

 

Motion固有の話

はい、ここに至るまでに力を使いすぎて見事に燃え尽きましたね・・・

計画性を持たないとだめですよ?

クレジットカードのリボ払いとか絶対にしちゃだめですからね?(何の話や)

 

はい、まあぶっちゃけ上に書いた話しでほぼ全部終わる気がするのですが、このMotionで気にしてもらいたいのは「選挙で選ぶことの『正解・あるべき姿』って何?」ってことですね

 

企業の役員なら「企業に経営を判断できる能力を有した人」だし、大学入試なら成績や学力といった明確な指標がありますが、

他のクォータMotionと異なる点として「選挙で政治家を選ぶ」に正解は果たしてあるのでしょうか?と思ってもらいたいですね

 

これを気にしないと、クォータの正当性の部分で少しごちゃるきがします

 

あとは「女性政治家のクォータ」って言われてもどのような流れで決まるかわかりづらいので、GovはしっかりModel説明しときましょう

女性誌か立候補できない選挙区を作る」でもいいですし、「女性候補者の当選率がX%に満たない場合、接戦だった選挙区から順に結果を覆して女性候補者を選ぶ」とかでもいいと思います

 

ま~あとは何でしょうかね、気を付ける点として「男性/女性」の物差しだけで考えないのももちろんですよね

Oppで言うかはわかんないですが、「選挙に立候補するとき全候補者にカミングアウト強制するんですか?」という視点というかなんというか

 

上で書いたインターセクショナリティに関わってくる部分ですので、必要に応じて立論に組み込みましょう

 

 

類似Motion

1:

THW introduce a female quota to board of executives in corporations

THW introduce diversity quota to university entrance exams

 

2:

THBT developing countries should prohibit members of political dynasties from running for elected offices

THBT celebrities should not publish their political position

 

3:

Given a way to accurately measure an individual’s empathy, THW only allow individuals with high levels of empathy for people beyond their immediate circles, to vote in election.

THW require electoral candidates to pass aptitude before running for elected offices

 

 

続きはいつか・・・書きたい!(願望)